白旗城跡は、標高440メートルの急峻な白旗山の山上に位置し、全長470メートルに及ぶ大規模な梯郭式形状を持ち、東西約560メートル、南北約400メートルの範囲に、本丸、二ノ丸、三ノ丸、櫛橋丸、馬場丸のほか、土塁や堀切などの遺構が多く残っている貴重な山城です。
平成8年3月24日に感状山城跡(相生市矢野町)・置塩城跡(姫路市夢前町)とともに、赤松氏城跡として国指定史跡となりました。
難攻不落にあやかって、合格祈願の「落ちない城 白旗城」絵馬をJR山陽本線上郡駅前の観光案内所と赤松公民館で販売しており、山麓には自動販売機(100円玉5枚専用)もあります。山頂と山麓、智頭急行河野原円心駅に絵馬掛所もあります。
見どころ ポイント (山城ピクトグラム) |
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コース タイム |
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標高 | 約440m |
体力度 | ★★★★★ |
技術度 | ★★★★☆ |
対象 | 中・上級者 |
駐車場 | あり バス駐車可(中型) |
トイレ | 山中に一箇所 |
備考 | 城跡へは北側の細野口、南側の野桑口の両方から近畿自然歩道を通って登れます。 |
赤松円心(則村)により建武3年(1336年)に築城された山城で、西国へ敗走する足利尊氏を追う新田義貞の6万の軍勢をわずか2,000の兵で50日余り防ぎ止めたと言われる難攻不落の名城です。この働きにより、勢力を盛り返した尊氏は、後に湊川の合戦で楠木正成らに勝利し、室町幕府を開きました。
この時の功績により、円心は播磨国の守護として室町幕府の重鎮となりました。白旗城は、たつの市新宮町にある城山城(きのやまじょう)とともに赤松氏初期の本城でした。
嘉吉(かきつ)の乱で赤松惣領家が滅んだ後も、赤松氏の重要な拠点として使われ、南北朝時代から戦国時代(14世紀〜16世紀)にかけて、戦乱の中で白旗城は何度も歴史の舞台に登場しますが、記録の上では一度も落城したことがありません。
実際に山城に登っている様子を動画でご覧いただけます。
「中世播磨250の山城」(中世城郭研究家 木内内則)
「中世播磨250の山城」(中世城郭研究家 木内内則)
上郡駅前の観光案内所や麓の自動販売機で
購入された絵馬はここに掛けてください。
麓から一番高く見えるこの場所からは
赤松の集落や千種川がよく見えます。
攻めあぐむ新田の六万の兵を悩ませた、
屹立する巨大な一枚岩。
攻め入る敵には上から
容赦なく岩や石が転がってきそうです。
●運行日や時間は下記にお問合せ下さい。
上郡町コミュニティバス「愛のり号」(TEL.0791-52-1112) www.town.kamigori.hyogo.jp/
播磨科学公園都市圏域定住自立圏 圏域バス「てくてくバス」(TEL.0791-52-1112) www.town.kamigori.hyogo.jp/
株式会社ウイング神姫 路線バス 相生営業所 (TEL.0791-22-5180) https://shinki-gb.co.jp/aioi/