2022.06.01 更新
JRグループ6社と地元自治体、観光事業者等が一体となって全国から誘客を図る大型観光キャンペーン、デスティネーションキャンペーン(DC)が、2023年夏季(7月~9月)に、14年ぶりに兵庫県で開催されます。
兵庫DCのテーマは『兵庫テロワール旅』。「おいしいもの」や「楽しいこと」に加えて、「なぜその地域で生まれたのか?」「どのように今まで伝えられてきたか?」を知り、感じてもらう旅です。
『兵庫テロワール旅』特設サイトでは、テロワールに深く関わる人物を紹介する記事や動画をアップ。モデルコースやイベント情報なども掲載しています。
このページでは西播磨地域の基本情報から、西播磨のおいしい食やここでしか体験できないコンテンツ等を紹介しています。
1 西播磨地域の概要・特徴
【西播磨の地理】
西播磨地域は兵庫県の西の端に位置し、南は瀬戸内海に面し、西は岡山県、鳥取県と接しており、関西と中国地方の結節点というような場所にあります。
海と山に囲まれた自然豊かな地域で、北は標高1510mの氷ノ山、そこから鮎釣りで有名な揖保川と千種川という2本の清流が瀬戸内海に流れ込んでいます。面積は(1500㎢)、他の自治体で比べてみますと、東京都の23区を除いた面積とほぼ同じ、愛知県の1/3の面積。人口は24万人で東京都港区、名古屋市の緑区と同じくらいの人口ですので、人混みを気にせずゆったりと観光ができるエリアです。
【交通アクセス】
西播磨への交通アクセスは、新幹線で、世界遺産の姫路城のある「姫路駅」から「相生駅」まで約15分。
車では、「中国自動車道」、「山陽自動車道」で東は大阪(伊丹空港、関空)とつながっており、所要時間は伊丹空港から約60分、関空から約120分です。加えて、「姫路駅」からは約30分、「神戸空港」からは約75分です。
【西播磨の観光資源】
地域が誇る観光資源としては、「龍野の城下町」や、忠臣蔵にゆかりの深い「赤穂城跡」など、風情の感じられるまちなみや歴史ある史跡が点在しております。
これらの歴史資源に加え、管内には、100か所以上の水にまつわる観光スポットがあります。
近年のアウトドアブームを受けて、西播磨「水のさと」として「自然豊かなエリア」であることを全面に打ち出した観光PRを展開しております。
西播磨「水のさと」マップはこちらからダウンロードできますので是非ご覧ください。
【龍野の城下町】
【赤穂城跡】
2 兵庫DC 西播磨重点観光コンテンツ
兵庫DCのテーマは「テロワール旅」=「食と文化のルーツを知って、食べて、体験する」。
テロワール旅を体感いただくべく、管内宿泊施設、農林水産事業者との意見交換を踏まえて、西播磨でイチオシの観光コンテンツを作成しました。
兵庫DCでは以下の4つのコンテンツを中心に西播磨の食と文化のルーツを体感いただこうと考えております。
【海ホタル鑑賞会と夏のカキをメインにした西播磨なぎさ会席】
赤穂温泉「銀波荘」にて、瀬戸内沿岸でしか体感できない、「多島美の見える『絶景風呂』」と、「ぷりぷりで味が濃厚、夏が旬の地元産の岩ガキ」をメインにした会席料理をご提供。加えて、毎週金曜日には、宿泊者限定のナイトツアーとして、海ホタルの鑑賞会を実施。めったに見られない神秘の輝きを楽しんでいただけること間違いなしです。
銀波荘HP
【「海で暮らしを豊かにする」3種の塩づくり体験と絶品塩ランチ】
赤穂は日本遺産にも認定されるなど、昔から塩づくりで有名な地域です。地元の製塩メーカー「赤穂化成」がこの春にオープンさせたワークショップカフェ「AMAMI TERRACE(アマミテラス)」で、目の前に広がる瀬戸内海の絶景を眺めながら、塩づくりを体験できます。
ここでは、海水の塩分濃度を高めたお塩の素「かん水」を火にかけるところから塩づくりを体験することができ、自分だけのオリジナルの塩として3種類、通常の塩に加えて風味豊かな「抹茶塩」、色味のきれいな「ワイン塩」を作成し、オリジナルパッケージに入れて持ち帰ることができます。
体験の合間には、塩にまつわるストーリーを聞きながら、製法の違う塩や、硬度の違う水の味比べ、体験の後には、塩を使ったおいしいランチも楽しめます。
こちらのサイトにて、写真付きでコンテンツを紹介しておりますのであわせてご覧ください。
【播磨の侍めぐる(甲冑・弓・刀・城)弓工房播磨・桔梗隼光鍛刀場見学と手作り甲冑試着体験】
侍、刀をテーマにした観光タクシープランで、厚紙でつくった鎧・甲冑の試着、日本全国でも珍しい「にべ弓」を作る「弓工房播磨」の見学、日本刀づくりの過程を間近で体感できる「桔梗隼光鍛刀場」を見学できる豪華3本立てのプランです。
実際に甲冑試着を体験した方からは、「軽い!」「本物さながら!」と好評です。
「桔梗隼光(ききょうはやみつ)鍛刀場」は、兵庫DC期間中のみならず、大阪・関西万博時のインバウンド向けとしても魅力的なコンテンツになると考えています。
桔梗隼光鍛刀場HP
【セラピーロードE-BIKE体験 森林をDoctorと呼ぶ日(森林セラピー)】
電動アシスト付きマウンテンバイク「E-BIKE」を使った「サイクリング」と「森林セラピー」を一度に体験できます。アウトドア好きの若者からシニア層まで幅広い客層をターゲットに、夏でも涼しい自然豊かな渓谷に整備された林道を「E-BIKE」で爽快にサイクリング。「森林セラピー」とあわせて、森の癒しの効果により、日常生活の疲れを癒やせるプランです。
動画:セラピーロードE-BIKE体験 ~森林をDoctorと呼ぶ日(森林セラピー)~
3 その他おすすめコンテンツ
【近年盛り上がりを見せる赤穂御崎】
海ホタル、塩づくり体験と合わせて、赤穂御崎(みさき)で是非立ち寄っていただきたいスポットが桃井ミュージアムです。こちらは赤穂御崎の絶景を楽しめるカフェや、県指定の伝統工芸品である「赤穂雲火焼」、「赤穂段通」鑑賞等、ゆっくりとした時間を過ごすごとができます。
桃井ミュージアム
【赤穂雲火焼】
【赤穂段通】
【戦国時代へタイムスリップ!雲を突く利神城と宿場町平福ガイドツアー】
雲海にそびたつ利神城は、別名「雲突城」と呼ばれ、ひそかに人気のある山城です。
これまでの登山は石垣の崩落など危険個所が多く入山禁止となっていましたが、石垣の修復工事が進み、2022年3月より特別な登山許可を有する佐用山城ガイド協会の案内がある場合に限り、利神城天守丸まで入山可能となりました。
利神城ガイドツアーはこちら
【御城印・紙衣にも使用!手漉き和紙 紙すき体験】
全国にコレクターが存在する「御城印」。西播磨の山城を訪れた記念に、道の駅等で販売しております。御城印に使われているのは佐用町の伝統産業である「皆田和紙(かいたわし)」という手漉き和紙です。
皆田和紙 紙すき文化伝承館では紙すきを体験することができます。
【冬だけじゃない!夏に牡蠣を生食で】
たつの市室津にある「津田宇水産レストラン」では、一年を通して生食も含み、牡蠣を楽しむことができます。夏の牡蠣は、冬のものとは育て方や味にも違いがあり津田宇水産が育てる夏の牡蠣は小ぶりながらもミルキーで濃厚。日本従来の養殖方法とは違い、海外の養殖方法を学び独自の育て方を取り入れています。
津田宇水産HP
4 西播磨の山城
西播磨地域には、室町時代から戦国時代にかけて多くのお城「山城」が存在しておりました。その数130以上とも言われています。
特にオススメしたいのが、西播磨を代表する国指定史跡の「利神城」。現在は城郭などの建物が残っておりませんが、建設当時は、「あたかも天空の雲を突くがごとき」迫力を持っていたことから「雲突城」と呼ばれていました。
山の麓から見える姿は、お隣の但馬地域にあります「天空の城」竹田城にも勝るとも劣らないと自負しております。
HP「西播磨の山城」では主要な山城の紹介や登山マップ、登山動画などを発信しております。
5 西播磨の食
【手延べ素麺「揖保乃糸」】
そうめんには、「手延べそうめん」と「機械そうめん」があり、「手延べそうめん」は、手間がかかる分、麵が細くてのどごしがよく歯ごたえのある仕上がりです。たつのをはじめとするこの西播磨地域だけで生産量は全国トップシェアの4割を占めております。
「揖保乃糸」では、素麺以外に、ひやむぎ、うどん、パスタ、中華麺を作っており、どれも非常にのどごしがよいのが特徴です。
なお、手延べそうめんの歴史について学べる展示と実演コーナー、レストラン、売店が併設された「揖保の糸資料館そうめんの里」がたつの市内にあり、団体での受入れも行っています。
そうめんの里
【醤油】
淡口醤油(うすくちしょうゆ)が有名で、生産量は、千葉県についで全国シェア2位を占めています。
龍野城下町にあるうすくち醤油資料館では醤油のふるさとならではの様々な資料をわかりやすく展示しています。
うすくち醤油資料館
【アマゴ】
地元の老舗業者が山奥から流れるきれいな水を使って卵から育てており、塩焼きで食べると豊かな森の惠みを存分に味わうことができます。
近年のアウトドアブームを受けて、アマゴのつかみ取りも非常に人気で、千種川(ちくさがわ)、揖保川(いぼがわ)には、都市部から天然のヤマメやイワナを狙って渓流釣りに訪れる釣り好きの方も多くおられます。
楽水フィッシングセンター
【にわの糀(はな)】
奈良時代に編さんされた「播磨国風土記(はりまこくふどき)」に、「日本で初めて麹を使って日本酒を造った」といわれる記述が残っていることから、西播磨を含めた播磨地域は、日本酒発祥の地といわれています。播磨全体では、酒蔵が22箇所あり、西播磨地域にも「山陽盃(さんようはい)酒造」、「老松(おいまつ)酒造」、「奥藤(おくとう)商事」の3箇所あります。
GIはりまについて
「にわの糀(はな)」は、希釈タイプのノンアルコール甘酒で、宍粟市(しそうし)内で日本酒にゆかりのある「庭田神社」で採取したこうじ菌を使って作られています。ヨーグルトや、豆乳に混ぜて食べると、夏バテ防止や美容に効くと評判です。
にわの糀について
【ワインと葡萄ジュース】
上郡町(かみごおりちょう)は、兵庫県内では葡萄の産地として知られており、モスト(葡萄ジュース)は、地元産の葡萄(シャインマスカット・ピオーネ・瀬戸ジャイアンツ)を原料に、ワインづくりと同じ製法で作られた無濾過・無添加・無着色の果汁100%ジュースです。また、2021年からワインも製造されており、非常に爽やかな味わいが特徴です。
しらはた農園moto
【佐用もち大豆どうふ】
佐用町(さようちょう)内で昼夜の寒暖差が大きい自然環境を利用して、1980年代から栽培されており、大きくて色つやのよい特徴から、2019年には、大豆として、全国ではじめてGI「地理的表示保護制度」の登録を受けました。
この大豆で作ったお豆腐は口当たりのよい滑らかな食感と、口いっぱいに広がる大豆そのものの味が印象的です。
朝霧の町の宝物「佐用もち大豆」
6 関連動画
上記以外にも以下のサイトで夏の観光スポットをご紹介。お出かけ前に是非チェックしてみて下さい。
2022.8.21 サンテレビ「ひょうご発信!」齋藤知事としゃべろっ!「兵庫テロワール旅~西播磨編~」
兵庫県西播磨県民局 県民交流室 地域づくり課
〒678-1205 兵庫県赤穂郡上郡町光都2-25
TEL:0791-58-2144 FAX:0791-58-0523